2時限目、数学の試験が始まり、計算問題を解くシャープペンシルの音が教室に響く。
開始20分後、シャープペンシルの音がまばらになってきた頃、物語は始まる。

前期と同様、大問3はテーマ問題だった。
後期は「いろいろな円すいを作る」、半径10cmの円形の紙に切り込みを入れ、丸めて円すいを作るものだ。
丸めて作った円すいはどうなっているのか、イメージをふくらませて考える必要がある。

「かくれる面積を変えても変わらないものって何だ?」
「側面の紙全体を二重にするってどういうことだ?」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」
突然、静かな教室に異音が響き渡る。

「えー、誰か切り抜いてるヤツがいるよ。」
「そんなことやっていいのか?」
「手でちぎって円を切り抜くのは難しくないか?」

周りがそんなことを考えている間にも、音は鳴り続ける。
「ビリ、ビリビリビリ、ビーッ」

「うわー、切り取ったよ。」
「それを丸めたらバレバレじゃん、いいなあ。」
「でも、試験監督に注意されないのか?」

しばしの間、教室に静寂が訪れる。

「あれっ、注意されないんだ。」
「オッケーなら、俺も切り抜いて考えたいなあ。」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」

「おー、2人目。」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」

「うわー、3人目ー。」
「俺も切ろう。」
「俺も。」

「ビリビリ、ビリビリ、ビリビリビリ、ビリビリビリ・・・」
教室中に次々、紙を破る音が響き続ける。

試験監督「よりによって、なぜ俺の教室でこんなことに・・・」

かくして、教室は折り紙大会と化した。

1週間後・・・

「あれ、あの辺だけ、やたら番号つながってないか。」
「ほんとだ、あの辺、みんな同じ教室かなー。」

そう、1教室だけ「なぜか」合格率が高かった。

入学後、1番に切り取り始めた「彼」が、学年のヒーローになったことは言うまでもない。


これはフィクションであり、笑い話です。
単なる「ネタ」です。
「どこかで見たことがあるネタだな」などと言わないで下さい(笑)。


しかし、同じ年の前期と後期の両方に、「紙で図形を作る」問題が出題されるというのはどうなんだろう。
しかも、後期のものは大問で配点は14点もある。
十分に合否を左右できるだけの配点だ。

実際に切り取った受験生はいなかったのだろうか。


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