2時限目、数学の試験が始まり、計算問題を解くシャープペンシルの音が教室に響く。
開始15分後、シャープペンシルの音がまばらになってきた頃、物語は始まる。

例年通り、大問2の最後は作図問題だった。
今年は「折り目」の作図、三角形ABCを条件に従って2回折ったときの折り目を作図するものだ。
2回折ったら折り目はどうなるのか、イメージをふくらませて考える必要がある。

「2回折ったのを、開いたらどうなってるんだ?」
「1回なら簡単なのに・・・」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」
突然、静かな教室に異音が響き渡る。

「えー、誰か切り抜いてるヤツがいるよ。」
「そんなことやっていいのか?」
「すげー、勇気あるなー。」

周りがそんなことを考えている間にも、音は鳴り続ける。
「ビリ、ビリビリビリ、ビーッ」

「うわー、切り取ったよ。」
「それを折ったらバレバレじゃん、いいなあ。」
「でも、試験監督に注意されないのか?」

しばしの間、教室に静寂が訪れる。

「あれっ、注意されないんだ。」
「オッケーなら、俺も切り抜いて考えたいなあ。」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」

「おー、2人目。」

「ビリビリ、ビリビリビリ・・・」

「うわー、3人目ー。」
「俺も切ろう。」
「俺も。」

「ビリビリ、ビリビリ、ビリビリビリ、ビリビリビリ・・・」
教室中に次々、紙を破る音が響き続ける。

試験監督「よりによって、なぜ俺の教室でこんなことに・・・」

かくして、教室は折り紙大会と化した。

1週間後・・・

「あれ、あの辺だけ、やたら番号つながってないか。」
「ほんとだ、あの辺、みんな同じ教室かなー。」

そう、1教室だけ「なぜか」合格率が高かった。

入学後、1番に切り取り始めた「彼」が、学年のヒーローになったことは言うまでもない。


これはフィクションであり、笑い話です。
単なる「ネタ」です。


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